‘文法’ タグ
覚えるチカラ
言語というものは、本来なら毎日触れていたら自然に身に付いていくものだと思います。
ですから、意識して覚えていかなくちゃ、と思うとストレスになります。
ストレスなく英語力が身に付いていけばよいのですが、実際は覚えないと前に進めないハードルがありますよね。
英語力にとって覚える必要があることは、「語彙」と「文法」です。
単語を覚えよう
英単語を覚える作業が楽しいという人はほとんどいないでしょう。
学校のテストや受験のため英語を勉強してきた日本人にとって、単調で機械的で時間に追われながら覚える、というマイナスのイメージが強いかもしれません。
でも、受験もテストも卒業した社会人にとっては、英単語を覚えるという作業は違ったものになるのではないでしょうか。
何かに追われてがむしゃらに覚える必要はないのです。
仕事の必要で勉強するなどの理由でもない限り、すぐに覚えなくても人生に影響はないのです。
単語を一つでも多く覚えなきゃと、とにかく書きまくったり、単語カードで何回も見直したりする人がいます。
でもこれで忘れない記憶になるかというと、覚えたと思っても3日ぐらいすると意味を思い出せない、なんてことがあります。
それを繰り返していると、「自分はなんて記憶力がないんだ」と落ち込んでイヤになってくるでしょう。
日常でも、日本語の言葉が思い出せないこともあるものです。
それは、脳はよほど強い印象を受けた事柄でないと忘れてしまうからです。
ですから、英単語を一発で覚えられなくても、それは当然なことなのです。
焦らずあきらめずに気楽に続けていくことが大切です。
脳に確実に記憶させることはできます。
ポイントは反復です。
単語帳を使う場合、冒頭から一語一語覚えようとするのではなく、数をこなすことのほうが大事です。
覚えようとしないで、単語に触れる頻度を増やすようにしましょう。
例えば、一日に50語ずつ単語帳を眺めるだけにします。覚えようとしないでください。
これを通勤時間や何かの空き時間に、1週間行います。
そして、50×7=350語を、次の週は1日60語ずつにして6日で行います。
さらに翌週は、70語ずつにして5日で行います。
こうすることによって、単語に触れる頻度が増え、自然と脳が覚えていってくれるので、覚えていない単語は徐々に減っていきます。
1000語の単語帳でも、この方法なら数ヶ月でしっかりマスターできるでしょう。
文法を覚えよう
文法の場合は、基礎的なところを改めて確認するところから始めると良いと思います。
それは、「品詞」について覚えるところからです。そして5種類の「文型」も覚えましょう。
回り道のようですが、ここを丁寧に学んでいけば、文法も確実に理解することができます。
話すチカラ
ネイティブスピーカーが自分の言語をすらすら話せるのは当たり前だと、誰もが思うでしょう。
ではどうして話せるのでしょうか。
日本語をどうやって覚えた?
人間は生まれつき言葉を話せる能力をもっています。
とはいっても生まれてすぐには意味のある言葉を発することはできません。
どうして話せるようになるかというと、自分のすぐそばで話されている言葉をとにかく聞くことから成長プロセスが始まります。
毎日毎日聞いているうちに、その言葉の意味や感情がなんとなく分かっていきます。
そして自分も大人の真似をして発音してみるようになります。
そうしたことを繰り返しているうちに、言っていることの意味が分かるようになります。
そして、自分の考えをその言語で発音して表現できるようになっていきます。
周りの大人が何語を話しているかによって、その子供が話せる言語が左右されるということです。
英語はどうすれば?
これはネイティブの場合ですが、日本人が英語を話せるようになるには、同じようなプロセスを取る必要があります。
つまり、いきなり英語をすらすら話せることを目指しても不可能ということです。
十分にリスニングできるようになっていなければ、すらすらと話すことは無理でしょう。
そこに達するまでには順番があります。
幼児と同じで、これをスキップすることはできません。
まずは、基礎的なところからです。
それは英語の単語力と文法をしっかり押さえることからです。
そしてそれらを足掛かりに、リスニング能力向上に向かうことができます。
単語力と文法
語彙を増やすことによって、読んだり聞いたりするときに一つ一つの言葉を理解できるようになります。
そして文法は単語力と並んで重要です。
英文の単語の意味はすべて分かる場合でも、文法を知らないとしたら何を伝えたいのか理解できるでしょうか。
できないですよね。
文法という言葉のルールを知っていることによって、単語力が活きてくるのです。
リスニング
これら単語力と文法を十分に行なっておけば、リスニングも順調に伸ばしていくことができるでしょう。
リスニングが十分にできるようになると、相手の言っていることを理解できるだけでなく、発音やフレーズを真似できるようになります。
そうすると、自然に表現力が増えていって、だんだんと話せるようになっていきます。
ちょうど、赤ちゃんが自然と言葉を話せるようになっていくのと同じですね。
書くチカラ
書く力、ライティングについて考えてみましょう。
ライティングはちょっと見ただけで英語力が分かってしまう分野。
このライティングを鍛えると、「リーディング」も同時にパワーアップできますし、お互いに強化し合うことができます。
また英語をたくさん読んでいくとライティングに役立つ表現を身につけることができます。
ライティングを向上させるポイントをご紹介しましょう。
語彙を増やしていく
ライティングの基本の一つは語彙、単語力です。
知らない単語が出てきても文脈で推測することはできますが、知らない単語ばかりだとお手上げですね。
基本的な語彙の知識は絶対に必要です。
文法を知っていること
単語の知識を十分に持っていても、英文法を知らなければそもそも文章を書くことができません。
英文法が弱いと、単純で短い文章を書けるレベルまでで、それ以上進歩することはできません。
これは論理的に理解する必要がある分野なので、苦戦して苦手意識が生まれてしまうことが多いかもしれません。
しかし、丁寧にじっくりと取り組んでいけば必ずクリアすることはできます。
毎日少しでも英文を書いてみる習慣をつける
E メールとか、Twitter でも構いません。
そのようなコミュニケーションの場で、ネイティブとやり取りする機会があればチャンスです。
相手から反応があるので、自分のほうもレスポンスすることになりライティングの機会が増えていくでしょう。
書くときに日本人が間違えやすいところに気を付ける
単数/複数、過去/現在/未来、一人称/二人称/三人称、冠詞/定冠詞など。
実は冠詞などは、ネイティブスピーカーでもほとんど意識しないで使っている場合があります。
ニュアンスをつかむのはなかなか難しいですが、練習を積み重ねれば間違いは少なくなっていきます。
会話ならもし言い間違えても相手が気にしなければそのまま流れていきますが、ライティングはそうはいかず文章として残ります。
でも会話と違って見直しはできますからよく確認しましょう。
その人の本当の英語力が出る「ライティング」。
これを磨いていけば英語力は間違いなくアップしていきますよ。